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お客様が描いた唐草模様
2月も終わり、3月ですねー 大変な時期ですが、まずはやれることをやるだけです
今月も結婚指輪やオーダージュエリーの製作をがんばっていきます
今回は お客様がご自身で描いた唐草模様を彫刻した結婚指輪 のご紹介です
素材は女性用はプラチナ、男性用はホワイトゴールドで製作してあります。
お二人のお名前には植物の漢字が使われており、また縁起の良いということで唐草模様を
結婚指輪に彫刻しようと決められたそうです。
滋賀県からご来店のお二人。 奥様がデザイン画を描かれて来店されました。
確認させて頂くと、、、 おぉ~、唐草模様の線の強弱も流れもいい感じ~(^^)
その中で、丸印でチェックされた唐草模様をベースにデザイン展開することに
デザイン画を見ながら実際の結婚指輪の幅、6mmに収まるようにCADで確認していきます。
感じがとても良かったのと、、、 ご自分たちで描いた紋様というのも大事にしたかったので
ほぼお客様の唐草模様を使いました(^^)
ただ、細すぎる線は耐久性がないので太くしたり、、、
リング一周に途切れなくバランス良く入るように少しだけ手を加えました
同時に実寸ワックスでも製作可能か確認して、細かい部分のデザイン修正をして、、、
お客様のご自宅にワックスを郵送~
お客様のデザインのOKが頂けたので、こちらの唐草模様で本番製作です
そして、今回のワックス製作では今までに なかった唐草模様に改善を加えています。
以前の唐草模様は、、、 唐草模様の側面にガタガタとラインが入ってたんです。
これは切削機の跡なんですが、今回はこのガタガタを消してあります。
あまり変わらないと思われるかもしれないけど、何度も唐草模様見てると
なんか違う、、、滑らかと感じたんです(^^;)
はい、いつもの自分だけが良いと感じるパターンですが、今後も続けます
話しを戻して、、、鋳造から無事に上がってきました(^^)/
唐草模様に少し欠損やバリと言って段差のようなものがありましたが、問題ないレベル
プラチナを盛って唐草模様を修復させます。
あと唐草模様の気になる箇所を修正、、、 ワックス時に気付かない所もあるんです
ふぅ~、整え終わりました~ ココまで来るとホッとします(^^)/
サンドブラストを当てて、一度全体の色味を統一します。
あと全体をつや消しにすると唐草模様が見やすくなるんですよね、
気になる箇所があれば修正して、再度サンドブラストです。
この時に先ほどのワックス改善の違いが、、、唐草のラインが滑らかだ~、感じました(^^)
唐草模様の表面を整えながら研磨です って、ほとんど分からない画像ですね(^^;)
ミル打ちも彫金工具を使って、ひとつひとつ整えました。 ぷっくりです
男性用も同じく整えて、ほぼ仕上がりに近いです
そして唐草模様を彫刻した結婚指輪、仕上がりました~
2本ともリング幅6mm、太いです そしてサイズは25.5号と11.5号。
25.5号、、、男性用はなかなかの迫力のある結婚指輪に仕上がりました
こうやって見るとプラチナとホワイトゴールドの色の違いがハッキリ分かると思います。
唐草模様はやさしいつや消し、ベースは強いつや消しでコントラストをつけてます。
最後にもう一点、こだわりが、、、
リングの表面ですが、女性用が丸みが強くて 男性用は丸みを抑えてるんです。
オーダーメイドで製作しているので、細かいご希望にも対応できます
ちなみにさらにUP画像にすると、、、
改善した唐草側面のガタガタがないのが分かる、、、ピンボケしてるか(^^;)
お客様にも大変喜んでもらえて、作り手としてはほんと嬉しいのであります(^^)
その嬉しさが次の改善に繋がり、少しでも良いものへと進むと思っています。 思いたいです(^^;)
ふぅ~、今回のブログも長くなってしまった
それでは3月もがんばっていきますよ~
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ミルグレインのサイズ伸ばし
今回はティファニーのミルグレインのサイズ直しと修理 です
指から外れなくなったということで、指輪のカットした後にサイズ伸ばししました。
デザインはこんな感じ この指輪を5号ほどサイズUPさせます
両サイドにミルグレインが入れてあるんですが、どこまで表現できるのか心配でした
この指輪(ミルグレイン)はカット後に広げるのにとても苦労しました。
とにかく内側へのテンションが強いため、ヤットコ(ペンチ)で広げても戻ってしまうんです、、、
ということで、新型の自作の器具をぶつけ本番で使用しました
こちらの器具は製作ブログでご紹介しています☆
外れなくなったリングを綺麗にはずす器具 公開日:2019/11/08
特徴はヤットコでリングを掴まないから、リングへのダメージが少ないこと(内側のブランド刻印など)
あとは内側へのテンションがあっても楽々リングを広げられることです。
広げた状態の指輪、、、が2本。。。
今回はご夫婦でリングが外れなくなってしまったんです
まずは何番UPか調べないといけないので、元に戻してみます。
目標のサイズまで広げてみると、、、 このぐらい地金(Pt950)を足す必要があるんです。
そして、今回のサイズ伸ばしがいつもと違う点です
いつもは無地の地金を差し込んでサイズUP、そしてデザインに合わせて削り出しますが、、、
この指輪の変形ミルグレインを地金で作り出すのは厳しいと判断。。。
ワックスで製作して鋳造でパーツを作成することにしました
そして、鋳造へ~
指輪の方をよく見るとミルグレインの間隔が男性用と女性用で違うんです
もぉー、なんで同じ間隔じゃないのー!!
と思いながらパーツもリングのミルグレインに合わせて製作しました(^^;)
パーツを差し込んでみて、断面のすり合わせをします。
うん、押し込めばちょうどいい感じです(^^)
押し込んで、ロー付け(溶接)~
リングの内側を整えて、サイズがきちんと出てるか確認します。
一度目は出ていないので、もう一度 糸ノコを入れてサイズを出しました
目標のサイズが出たら、リング表面の凹みをプラチナで埋めていきます。
内側はこんな感じ、、、 ティファニーの刻印も残っていますね
リング表面を工具を使って小キズを取りながら、表面を締めます。
そこから面ムラなどが出ないように丁寧に研磨をしていきます。
同時に両サイドのミルグレインを整えていきます、、、、
が、これがやはり厳しかったです(><)
たぶん、ローラーのようなもので強い圧を加えながらミルグレインを入れていったと思うのですが
独特の表面テクスチャー(色味というか光沢)が付いているんですよね
なので、仮にカッチリ同じ形状が作れたとしても色味や光沢が少し違う感じになると思いました
そして、ティファニーの指輪のサイズ直しが仕上がりました~
男性用の指輪 (正面がサイズ直し部分、5~6mmくらいが差し込んだパーツ)
女性用の指輪。 こちらも正面がサイズ直し部分、5~6mmくらいが差し込んだパーツ
女性用は特に難しかったです、ほんとに(ToT)
お客様にはあらかじめミルグレイン部分は違いが出るとお知らせいたので、ここでストップです。
やれることは試したので、これ以上 手を加えてもよくならないと判断しました。
ただ、この画像は拡大画像なので実際の指輪はではもう少し目立たなくなると思います。
お客様もそう言われていたので、そして気に入ってもらえたようで無事納品できました~
アトリエエッグでティファニーのミルグレイン のサイズ直しや修理した場合は
このレベルで仕上がります、 という ご紹介で拡大画像で載せてみました。
その他、横から見ると
男性用のティファニーの刻印ですがこんな感じです。 クッキリ残っています
女性用は「FF」の辺りが薄くなっています。 これはリングを広げる際にヤットコで掴んだためです。
ただ、ヤットコでは広げることができなかったので途中から自作の器具を使いました。
メンズは新しい器具で広げたので、刻印へのダメージはありませんでした。
という感じに、今回のブログは長かった~
そして手強いサイズ直し&修理のご紹介でした(^^;)
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結婚指輪、間に合いました!!
もう2月も終わりますね~ 1月、2月はあっという間の2ヶ月間でした~
来月もこんな感じにお仕事が頂けたら、、、 と願う作り手さんです(^^)
あっ、でも確定申告もしないといけないんだ、、、(^^;)
さて、今回のご紹介は結婚指輪です~
シンプルな中にも個性的なテクスチャーの入った指輪で、、、
アトリエエッグでは人気のマリッジリングなんです (^^)
滋賀県からのご来店で、旦那様はフランスご出身の方でした。
デザインは ほぼホームページから決められていたようで、すんなり 絞り込めて
サイズの確認、そして納期のお話をしてると、、、
10日後に旦那様はフランスに戻られるということでした。。。 えぇぇ~ (心の中の悲鳴)
やれるだけのことはします とのご返答しかできなくて(^^;)
キャストという工程だけは東京の工場でやらないといけないので、かなり厳しいんです。
仕上がれば、アトリエエッグ史上最速の納期になります
ということで、急いでワックス製作して東京に発送して
無事にキャストから上がってきました~ (^^)/
いい色合いで上がってきました。 欠損などもなく、これなら納期に間に合いそう。。。
作り手としてはホッとするのであります
形を整えて、テクスチャーを丁寧に入れて、研磨していきます。
急いでいても丁寧に製作です
そして、内側に文字入れをして無事に仕上がりました~
ご注文を受けてから8日後に納品できました。 ただ通常は無理なんですm(_ _)m
東京のキャスト屋さんが土日お休みで、郵送の往復で2日間掛かるからです。
たまたま来店された曜日がよかったので できた短納期でした。
納品時に そのまま身に付けて帰られたのが印象的でした~
なんとか間に合うように製作できて、よかった~!! と思います(^^)
F さま、関西に戻られた際には工房に寄って、新品仕上げなどアフターケア受けてくださいね。
こちらは結婚指輪のページでお値段などもご紹介しています☆
【NO.56】 シンプルだけど個性的なテクスチャーの入ったマリッジリング
さてさて、次はサイズ直しやブレスの修理です
なかなか、イヤかなり手強い修理が待っているようです
それでは製作にもどります
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アレンジでミル打ちを大きく☆
な、なんと今年初めてのブログ更新であります
体調不良とかではなく、製作でドタバタ状態でした、、、 年始から お急ぎの結婚指輪などで
ようやく山場を越えたので、ここからはブログ、そして確定申告をがんばらねば~
今回のご紹介はアレンジで大きめのミル打ちに変更した結婚指輪~
ハードプラチナのPt900で製作してあります。
年末に東京から来店されたお客様で、ミル打ちの結婚指輪を探されていたとのこと。
その中でチェックされたのがアトリエエッグの大きめのミル打ちの指輪でした。 ↓コチラ
【NO.25】ぷっくりのミル打ちをした シンプルなマリッジリング
こちらの結婚指輪を見てもらいましたが、女性用だけ もう少しミル打ちを大きくしてほしい
とのご希望でしたので、ミル打ちを大きくして製作することに。
その他、リング幅の変更と丸みのある甲丸から平に変更しました。
遠方からのお客様だったので、実寸のワックスを製作し ご自宅に発送
一緒にサイズ確認用のシルバーリングも同封して、再度サイズ確認してもらいました(^^)
仮ワックスでOKが出たので、本番用のワックスを丁寧に製作して、、、
鋳造に出します
無事、鋳造から上がってきました(^^)
※ アトリエエッグではワックス時にミル打ちを入れてあります。
なので正確には「ミル打ち風」と言わないといけませんね m(_ _)m
ただ、サンプルリングで地金で入れたミル打ち、ワックスで入れたミル打ちを見比べてもらうと、
ほとんどのお客様が大きくてぷっくりなワックスのミル打ちを選択されます。
「ミル打ち」「ミル打ち風」の製作工程で選択されていないようなのでまとめてしまっています。
エッグで地金でミル打ちを入れる結婚指輪はこちらで見られます。
【NO.48 】手彫り柄とミル打ちのマリッジリング ブログで製作工程もご紹介してます♪
さぁ~、製作工程に話を戻して、、、 鋳造から上がってくるとリング内側にこんな突起が
高温で溶けたハードプラチナが流れ込んで、押し込んだ跡なんです。
左はカットして整えた状態、、、 高価な材料なので無駄なく回収します
そして最近の発見 内側の湯口って、スリ板を水平にすると綺麗にカットできるんだよね・・・
20年以上製作していて、今頃発見であります
スリ板の下側に付いてる円形のパーツは指輪を綺麗に、そして早く仕上げるための冶具でした。
今は使用してないんだけど、、、(^^;)
またまた、話戻して
サンドブラストと言って、強めのつや消しで色味を均一にします。
工具が入らない箇所があるためです
そして、丁寧に研磨していきます~
まだ曇っていますが、さらに研磨を続けて、、、、
ミル打ちを彫金工具で一つ一つ整えて、、、
大きめのミル打ちに変更した結婚指輪が仕上がりました~
女性用の指輪のみ、ミル打ちが大きくなってるのが分かると思います
男性用のリング幅が3.5mm、女性用は3mmです。 サイズは#7号と#13号で製作。
平らな面に丸みがつかないように丁寧に磨きました。 また角は落として指当たり良くしています。
無事、納品できて結婚式後から身に付けられるということでした
何かありましたら、お気軽にご連絡くださいね(^^)
今回のお客様は年末のお休みを利用してご来店されました。
アトリエエッグは年末、年始もご予約入れてもらえれば対応できる( かも )しれません。
昨年のお盆休みも関東からお客様がご来店されました(^^)
小さい工房はそういうところが強みでもあります
それでは2月もがんばっていきます~
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工房の改善
2019年もいよいよ終わりですね~☆
アトリエエッグはドタバタな1年でしたが、いい年だったかなと思います(^^)
来年もたくさん作って、楽しく そんな1年にしたい作り手さんなのでした☆
12月は製作が少なめだったので、工房の改善をしました
前々から気になってた箇所が増えてきたので壁や床も張り替え、彫金机もスッキリさせました。
文章少なめ、画像多めで今年最後のブログです(^^)/
まずは工房の入り口、正面~
壁の漆喰を塗って、床のフローリングも張り替えました!!
床を替えたら、雰囲気がかなり変わったような気が、、、(^^;)
プラチナや18Kを溶かせるバーナー類、つや消しのサンドブラスト&ホーニング、溶接機
お値段高めの機器もあるけど少しづつそろえました。
CADと切削機と、、、大きな窓
キャスター付の棚にパソコンとプリンターを置いて掃除がしやすくしました。
切削機2台は故障もなく、ほんとよく働いてくれます!! もう17年くらいの付き合いかな。。。
工房は小さいけど大きな窓のおかげで雰囲気いいと思います~☆
アナログの彫金工具たち、故障もなく丈夫な子たち。
ディスプレイとしてもお客さまを楽しませてくれるんです、できる子たちです☆
すっきりした彫金机と最終仕上げのバフ。
バフ下の棚をスッキリさせたり、ライトをつけて明るくさせました
お客さまが座ると こんな光景
切削機が動いてる状態も見れます。 ちょっと うるさいけどね(^^;)
見難いけど、、、 写真立ての間にアトリエエッグのプレートがあります。
工房見学に来た方がプレゼントしてくれました、お気に入り~(^^)/
今回の改善で一番の目玉!! 彫金机の上の工具を移動させました。
スッキリ製作に集中できて、すぐに掃除機で綺麗にできるのがいいかなぁ。
机の上にワックスのカスがあると気になるんです(><)
その他、引き出し内もかなり改善!! あまり使わない工具類は引越ししてもらいました
彫金机の上にあった工具たち、、、 新しい棚に移動してもらいました。
これが全部、彫金机の上にいたら場所なくなるわぁ~(^^;)
必要な工具を必要な工程の時に出してくるスタイルにしました。
先端工具をさすスタンドをもっと増やすつもりです
スッキリした~(^^)/
製作に集中できそうです
以前の彫金机、、、 いろんなものが置いてありました(^^;)
床のフローリングも色が剥げてます
入り口が綺麗になりました~!! これだけでも工房の雰囲気変わったと思う。
はい、自分だけです、気付くのは(^^;)
最後に、、、 普段の製作時には透明なシートを敷くことにしました。
椅子の移動でこのラインだけ色が剥げるんです(笑)
あっ もちろん お客様が来店の際は隠します(^^)
ということで、新しくなった工房で来年もがんばりたいと思います
アトリエエッグは29日(日)までやっていますが、、、
製作はほとんどしないで、あと2組の結婚指輪の接客で今年のお仕事納めになります(^^)
今年も1年アトリエエッグのブログを見てくださり、ありがとうございました。
2019年もどうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m
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ウェーブのかかったペアリング
年末ですね、ようやく製作の方も落ち着いてきました、、、
こうなるとちょっと寂しい気分になります。
どちらかというとドタバタ忙しく製作しているのが好きなので(^^)
今回のご紹介はペアリングです
アトリエエッグのオリジナル 結婚指輪をペアリングでご使用したいということでご購入
なめらかなラインのエッジが特徴のリングで、シンプルなので永く愛用できると思います
ずっと、ずっ~と永く使ってもらえれば、作り手さんとしては嬉しいのであります(^^)/
材質はプラチナ、サイズ10号と7.5号で製作してあります。
画像では分かりにくいですが、センターにつや消し(ヘアライン)が入っています。
そして、こちらのマリッジリングは少し角度を変えて付けるとV字の指輪にもなるんです
ウェーブのリングはどれもそうなるので、アピールするほどではないのですが、、、
お客様はこちらのデザインのほうがお気に入りのようでした~☆
優しそうな彼氏さまがこっそり彼女さまのサイズも測って、工房に来てくれて、、、(^^)
エッグでは個性的な指輪が多いのですが、そんな中から選んだのがこちらのシンプル指輪です
そして、令和元年、最後の納品の指輪となりました(^^)/
来年からもドタバタは変わらず製作にがんばろうと思います
今回のアトリエエッグのマリッジリング、元々のデザインはこちらになります。
レディスにはダイヤが留めてあり、オール磨きの仕上げになっています。
こちらの結婚指輪詳細は、、、、
NO.20 ウェーブのかかったダイヤ付のマリッジリング お値段等見られます☆
アトリエエッグは今週末の29日(土)からお休みになります。
サイズ直し等、お問い合わせあればお気軽にご連絡ください。
それではワックス製作に戻ります
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純金リングをリフォーム
12月も中旬、、、 忘年会シーズン突入ですね~
エッグも今週がピークです(^^) たくさん働いて、たくさん飲む
そんな何気ないことに幸せ感じる作り手さんなのでした、、、(^^)
さてさて、今回のご紹介はリフォームです
譲り受けた24K(純金)のリングを2本の18Kリングに作り直しました。
ただ24K(純金)というのは柔らかく、普段使いの指輪としては厳しいので強度を上げるため
品位を下げて18Kにしてからリング2本を製作することにしました。
リング幅は共に5mm幅、サイズは17号と13号です。
デザイン的にはシンプルな平打ちの形状にし、つや消しで仕上げました。
ということで、製作の流れを、、、
まずはお預かりした24K(純金)の印台リングです。
おぉ~、迫力があって年代物という感じですね(^^)
上の純金のリングを何個かにカットして、決められた割合の純銀と銅を混ぜます。
右が純銀、左が銅です 炎を当てて、溶かしながら混ぜていきます
シルバーと銅を混ぜてから18Kの角棒を作りました。
こうすることで必要な寸法の板材を製作できるからです。
色味も いつも使用する18Kの色だ~、とちょっと安心します
角棒から何度もローラーに掛けながら、板材が出来上がりました~
必要な厚みや幅、そして長さの板材を作るって、結構大変
その他、地金に割れなどができないかチェックしながら板材を製作していきます。
板材から徐々に丸めてリング状にしていきます。
加工硬化で徐々に硬くなってくるので、炎に当てて急冷、、、なましながら作業です
彫金工具を使いながら両端から丸めていきますが、、、
力がいる~、指が痛い~、と思いながら木槌に叩いていくのです
ようやく丸めてリング状にしました
ヒビや割れもなく、ホッとする(^^)/
両端をカットして、一度溶接(ロー付け)。
真円を出してから、もう一度カットして必要なサイズ出しをしていきます。
そこからヤスリ掛けしながら、形を整えて、、、
18Kの平打ちのリング2本、仕上がりました~
光沢のラインで表面の平らさが分かってもらえると思います(^^)
リングの厚みは1.7mmほどです。 厚みムラが出ないように丁寧に仕上げました。
普段はワックスで形を作って鋳造、そして研磨という流れで製作しています。
なので地金の塊からリングを製作するのはちょっとドキドキの作業でしたが
無事納品できて、お客様にも喜んでもらえて、嬉しかった~
譲り受けた指輪を再度作り直して使用する、、、いいなぁ~と思います。
そんなお手伝いをする仕事、いろいろ苦労もあるけどやりがいを感じる作り手さんです(^^)
最後に、、、 24K(純金)ってめったに触ることがないんです
なので、一部分だけ かるく新品仕上げをしてみました。
24Kは磨きが難しいと聞いていたので勉強のためにです。
画像で見ると光沢がありますが、やはり18Kとは違い 磨きにくかったです。
大型の磨き機のバフというのを使わず研磨して、最後にかるくバフ掛けしました
あっ もちろんお客様にはお見積もりの確認した後にですよ(^^;)
新品加工はほんとに少しだけ目減りしてしまうのです。
さぁ~、製作戻ります!! その前にご飯行こっ
(2019.12.26 追加分)
アトリエエッグではお手持ちの指輪を溶かして、再製作(リフォーム)もやっていますが、、、
ほとんどはお預かりした指輪を一度売却して新しい地金で新たに作り直すという形なんです。
理由はロー材など不純物のことやデザインの自由度が落ちてしまうためです
以前 製作した地金を溶かしてのリフォームを製作ブログでご紹介しています。 ぜひご覧ください(^^)
使わなくなった指輪をリフォームで新しい18Kゴールドリングへ 公開日:2019/02/08
使っていないペンダントをリフォームでリングにしました 公開日:2016/07/28
使わなくなった2本の結婚指輪を溶接して1本にする 公開日:2013/12/09
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シンプルなカレッジリング
うわぁ~、ほんとに11月が終わる~ 今年もあっという間ですね、コレは(^^;)
年末まで製作でドタバタしそうですが、、、お仕事あることはありがたいことです
さてさて、オーダーメイドでシンプルなカレッジリング(同志社大学)を製作しました
センターの校章部分は16mmほどあります。
エッグで製作した同志社大学のカレッジリングを見て、気に入られて ご連絡もらいました。
以前のタイプはオーダーメイドで製作したのでまったく同じ物を製作できません、ということで
校章はそのまま使用し、周りの英文を変更し製作しました。
大学校舎内に彫られたラテン文字で「真理は汝を自由にす」 という意味なんだそうです。
愛知県在住のお客様だったのでメールでのやり取りでしたが、通われた同志社大学や京都、
そして出会われた人たちに感謝されてる印象でした。 そういうのいいですよね~
カレッジリングもとても気に入られたとのメールも頂けて、作り手としても嬉しいです(^^)/
永くこの仕事してると「人に喜んでもらえる」というのがモチベーションの支えになります。
綺麗ごとではなく、製作をコツコツやってるとモチベーションを維持って難しいですよね(^^;)
そんな時にお客様に喜んでもらえるとテンション上がります(笑)
ハイ、そうです、単純な作り手さんなんです
今回のカレッジリングは普段使いが出来るように厚みを抑えて製作しています。
サイズ23号、シルバー925で18gほどの重さがあります。
なので、指につけるとズッシリした感じです(^^)
製作途中のワックスの状態~
カレッジリングはワックス製作に時間が掛かるので、鋳造が無事に上がりますように~
とお祈りしながら東京の工場に発送します(^^;) 綺麗な鋳造で上がってきました
※カレッジリングのワックス製作過程ををブログでご紹介しています。
そちらもご覧ください☆
カレッジリングのワックス製作 公開日:2015/09/04
さぁ、製作戻ろう~
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ダイヤ1粒ペンダント
11月も終わりですよ~ そして、もうすぐ忘年会シーズンにも突入~☆
仕事に、飲みに、来月もガンバリまっす~
さて、お仕事のほうは、、、
オーダーメイドでとってもシンプルなダイヤ1粒ペンダントを製作しました
奥様へのプレゼント用でダイヤは0.23ct 大きさ3.9mmになります。
ダイヤはアトリエエッグでご用意して、綺麗なダイヤを使用しているんです
ダイヤより石枠を大きめにして(直径5mmほど)、、、
照り返しを利用してダイヤが大きく見えるようにしました
4本爪でダイヤを留めてあります。
オーダーメイドで製作しているので、ダイヤの寸法に合わせて製作できます。
なので、石枠の壁が薄かったりせず、しっかりとした作りにしました。
ふっくらした印象にしたかったので、丸みのあるフォルム
ダイヤ1粒ペンダントはシンプルで流行にも流されず永く身につけられると思います。
エッグではお母さまやお祖母さまの婚約指輪のダイヤを使って製作することが多いかなぁ、、、
デザイン的に身につけなくなった婚約指輪などがあれば、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか
ただ、アトリエエッグではダイヤの寸法に合わせて
オーダーメイドで製作するのでお値段が高めになってしまうんですが、、、(><)
最後は製作途中の画像、、、
石枠の内側も綺麗に磨きます。 ダイヤが少しでも輝きますように~
また、時間が経過して汚れや曇りがついても超音波洗浄機で落ちやすいので(^^)
※アトリエエッグではいろいろなダイヤ1粒ペンダントを製作してきました。
製作ブログもご覧してもらえれば嬉しいです☆
シンプルなダイヤ1粒ペンダント 公開日:2017/11/28
オーダーメイドで一粒ダイヤペンダント(ダイヤお持込) 公開日:2015/06/10
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リングを綺麗にはずす工具
今回はマニアックな内容のブログ、、、
いつものことながら自分だけが良いと思ってる工具開発のお話です
彫刻台の上に何やら手作り感のある器具が乗っていますね、、、(^^;)
ちなみに、、、
彫刻台というのは普段はリングを固定してミル打ち、石留め、彫りを入れたりする彫金工具
これを何に使うかというと外れなくなった指輪のカット(切断)の際に使います
アトリエエッグでは外れなくなった指輪のカットをすることが多いのですが、、、
四苦八苦することもあり、ネットなので調べても対処法が紹介されていないので
問題点は自分で考えるしかないんです
普通は指輪の切断後にヤットコという工具を使って、指輪を広げて外します。
ただ、この方法だとリングを強く掴むためにリング表面に、そして内側のブランド刻印なども
傷つけてしまうんです(ToT)
そして、この器具を作ろうとした一番の理由は鍛造リングの硬さと内側へのテンションの強さです。
切断後に指輪広げようとしても開かない、、、開いても内側へのテンションで隙間を閉じようとする
2~3mmまで広げれれば内側へのテンションは消えます。 ただし そこまで広げるのが大変(><)
ということで、今回の新しい工具の製作取り掛かりました
先端を拡大で見るとこんな感じ
切断した指輪を差し込みます。 すんなり入らない場合は他の人が押し込むのを手伝います
あとはレバーを回して広げていきます。 指輪が外れないように注意が必要ですが、、、
鍛造リングでも力はいらなく、楽々と広げていけます
指を外した状態で見るとこんな感じです。
平行に広がるのではなく、角度をつけて広がるようにしました。
器具から指輪が外れにくくするためであります(^^)
できれば、この状態で指が抜けたら最高~ 広げすぎを防げるので
実際に外す時にはこんな握り方をして、レバーを回して広げていきます。
今回の器具でよかった点は、、、
・女性でも簡単に鍛造の指輪を広げられること。
・リングの表面、内側のブランド刻印など、できるだけキズを付けずに広げられること。
・指輪の広げる加減を調整しやすい。レバーを回すだけなので広げすぎを防げる。
最後は材料もご紹介~ ぼくは日曜大工のお店でそろうもので製作します
アルミの板は工房内にあったもの。 ステンレスの板は東急ハンズで2個入りで350円くらい。
あとは太いネジで直径6mmのもの200円くらいかな。
一番高かったのは6.5mmのドリル、、、 800円くらい(^^;)
ステンレスの板は最初はこんな形状で、よく見かけますよね
こんな感じに作り直します。 ココの形状はこれからも改善していくと思います。
裏側です。 直径6mmの太いネジが彫刻台の穴に入るようにしてます。
ただ、穴のほうが6mm以上あるので、ネジにテープを巻いて対処しています。
そして、こんな手作り感 満載の器具ですが、いきなり役に立ちました
有名ブランドの鍛造の指輪、、、内側へのテンションの強さからカットも大変でしたが
カット後にヤットコで広げられなくアタフタ お客様、ほんとすいませんでしたm(_ _)m
そこで、ぶっつけ本番で使用しましたが、すんなり広げられました~
やるじゃん、自分~(^^) と自画自賛モードで締めくくる作り手さんブログでした・・・
さぁ、製作もどろう~
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