指輪を切断する器具
ほんとに久々のブログの更新になってしましました
コロナでお仕事がなくなり、別のお仕事に、、、 なんてこともなく製作がんばってます
インスタグラムはマメに更新しているので、そちらも見てもらえると嬉しいです(^^)
さて、今回は以前から書きたいと思っていた内容です
アトリエエッグでは外れなくなった指輪の切断 をすることが多いほうだと思います。
指輪の切断は方法やコツなどがネットで検索してもあまり情報がなく苦労したので、、、
自分なりの形ができあがってきたら、公開したいと思っていました。
あくまでも ぼく個人が数多くこなして、感じたことを改善してきました。
なので、これが正解というわけではありませんが、、、
これからも もっと良い方法を探していくつもりです。
アトリエエッグで指輪の切断の依頼が来ると準備するものはコチラ
リングカッターは2個準備しています。
カットの段階に入ると必ずやりきらないといけないので、保険です。
まずは指輪のカットの際に使う彫刻台。。。
こんな感じに手を彫刻台の上にのせてもらいます。 自分の手で撮ってるので、つらい体制
彫刻台を少し広げて、その隙間に入るように(収まるように)手を置いてもらいます。
実際にはかなり指輪が食い込んでいて、隙間に入れられない方もいますが、、、
とりあえず、同じように置いてもらっています。
どうして、彫刻台で挟むの? という前にリングカッターとは、、、
こんな感じに円形の刃が回転して、リングが動かないように溝が切ってあります。
※長く使用すると溝の角が磨耗して丸みが出てきます。 ルーペでチェックです
※替刃に不良品がある場合があります。キザキザ部分が歪んでいます。
ルーペチェックですぐに分かります
リングをカットをしていくと、、、
赤矢印のようにリングに力が加わりますが、溝が切ってあるので青矢印の力で支えています。
ただ、実際には刃が引っ掛かったり、鍛造リングで内側に強いテンションが掛かってると、、、
カクンっと、リングは動いてしまうことがあるんです。
これがあると、カッターの刃を回すのが怖くなってくるです、、、(ToT)
ただでさえ、指にリングが食い込んで痛そうなのに。。。
結果、リングの切断に時間が掛かってしまうので、お客様にも負担が掛かります。
なので、こんな感じに彫刻台の隙間に入れると緑矢印のほうの力を打ち消してくれるかと。。。
画像は分かりやすいように隙間にリングが深く入っていますが、
ホントに軽く引っ掛かってる状態で良いです、今までの経験から。
この他にも彫刻台を使う理由はあります。
カット作業する人の体制が楽になるためです。 彫刻台の分だけ位置が高くなるので(^^)
彫刻台のない方は木の板に幅の違う溝を彫ってもらい代用します、ぼくなら。。。
次も彫刻台の改善
以前のブログ記事でご紹介しているので、詳しくはコチラから
https://atelier-egg.net/blog/2019/11/08/post-12813/ 公開日:2019/11/08
指輪のカット後に広げる様子
この改善はとても良かったです もうコレなしでは指輪のカットできません
硬い鍛造リングでも軽々広げて、しかも開き具合の微調整ができます。
必要以上に開くと指輪へのダメージが大きいので、、、
あと、ヤットコ(ペンチ)で掴んで広げないので、指輪に大きなキズや凹みもつけません。
特にリング内側の刻印へのダメージが少ないです。
こんなの作れないよう、、、と思われる方は東急ハンズやホームセンターなどで
同じよう機能の器具を改造してみると良いと思います。
万力など、レバーを回して開く、閉じる、の機能があればいけるかと(^^;)
最後は皮の布
リングをカットすると画像のように内側にバリが出来てしまいます。
これを無視してリングを抜こうとすると指を痛めてしまうので、、、
皮をこんな感じに指とリングの間に入れて、指輪を抜きます。
ふぅ~、長いブログ記事になってしまいました
ぼくなりの指輪のカットの改善をご紹介してみました。
いいなぁ、と思ってもらえれば参考にしてもらえばいいし(^^)/
これは違うなぁ、、、と思えば自分にあった改善方法を探す参考にしてもらえたら嬉しいです
ただ今、製作の方がかなり混雑しています m(_ _)m
サイズ直しなどの修理の納期が延びていますので、よろしくお願い致します。
また指輪のカットは急でも対応していますので、何かあればご連絡ください。
それでは今日は帰ります~
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