2本の指輪を1本に
今回は指輪の修理と加工を画像多めでご紹介
画像が多いと文章が少なくていいので、助かります、、、 (^^;)
さて、お客さまのお持ちになった指輪は、、、
今は使用していない2本の結婚指輪です。
この2本の結婚指輪を2連風の1本の指輪に加工して、また身につけたいとのご依頼でした。
まず修理と加工の前に指輪の確認です。。。
2本とも唐草の彫りが入れられたそうですが、、、
小キズが多くてほとんど面影がありませぬ、、、
こちらはサイズ直し箇所が少し割れかけています
なので、まずはここの修理です。 ロー材を流して補強します
その後、そんな小キズの多い指輪を、、、
とても硬い素材でできた先端工具で小キズを取って修理します。
これはリング表面を削って小キズを取るというよりは地金のねばりを
利用して表面を滑らかにしてキズを取るという感じです
この工具を使って結婚指輪の表面をなぞると、、、、
どうでしょう、、、 キズと細かい凹凸が取れているのがわかるでしょうか。。。
これで取れないキズは地金を盛って修理するつもりでしたが、大丈夫でした (^^)/
この後、形を整えながら慎重に研磨です。
甲丸リングは面ムラがあると一般の方でも分かってしまいます。
なので、表面の丸みにムラが出ないように丁寧に研磨です。
キレイに研磨をして、輝きが出てきました~
さらに2本を溶接するために面をつけて、、、
できるだけ地金を削りたくないので、側面をコンコン叩いて面をつくって
最後にヤスリで加工して整えます
そして、溶接~
いつものことですが、ここが一番不安でした
地金に炎を当てるとプラチナと金の収縮率の違いで変形が生じることがあるので
ただ、なんとか無事にロー付け(溶接)終了~ ふぅ~
真円とサイズの確認をしてから、 ロー付け部分を整えながら、もう一度磨きをすると
こんな感じに 最終研磨(バフ掛け)の前の状態です。
そして、最後にバフがけと文字入れをして、、、
完成~
リングの裏側には元々刻印されていた内容を入れ直してあります。
裏側にはロー剤の後が残っています、、、 が
これは元々は1本づつだった指輪を加工したため、どうしょうもないんです。。。
なので、お客様には事前に了承済みでした。
というのも指輪にはつけ心地を良くするため指なじみといって内側の角を
ゆるやかに落としているため、指輪の内側の接合部分にはどうしても
凹みが出来てしまいます。
地金を一度溶かして、一から2連のリングを作る方法もありましたが、
それだと無駄な地金が出てしまう可能性があったので、今の指輪を
そのまま使って製作することを選択しました。
あとはお客さまに喜んで使ってもらえればいいのですが、、、
今回は指輪の修理と加工のお話でした~
それでは仕事に戻ります
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