リングを綺麗にはずす工具
今回はマニアックな内容のブログ、、、
いつものことながら自分だけが良いと思ってる工具開発のお話です
彫刻台の上に何やら手作り感のある器具が乗っていますね、、、(^^;)
ちなみに、、、
彫刻台というのは普段はリングを固定してミル打ち、石留め、彫りを入れたりする彫金工具
これを何に使うかというと外れなくなった指輪のカット(切断)の際に使います
アトリエエッグでは外れなくなった指輪のカットをすることが多いのですが、、、
四苦八苦することもあり、ネットなので調べても対処法が紹介されていないので
問題点は自分で考えるしかないんです
普通は指輪の切断後にヤットコという工具を使って、指輪を広げて外します。
ただ、この方法だとリングを強く掴むためにリング表面に、そして内側のブランド刻印なども
傷つけてしまうんです(ToT)
そして、この器具を作ろうとした一番の理由は鍛造リングの硬さと内側へのテンションの強さです。
切断後に指輪広げようとしても開かない、、、開いても内側へのテンションで隙間を閉じようとする
2~3mmまで広げれれば内側へのテンションは消えます。 ただし そこまで広げるのが大変(><)
ということで、今回の新しい工具の製作取り掛かりました
先端を拡大で見るとこんな感じ
切断した指輪を差し込みます。 すんなり入らない場合は他の人が押し込むのを手伝います
あとはレバーを回して広げていきます。 指輪が外れないように注意が必要ですが、、、
鍛造リングでも力はいらなく、楽々と広げていけます
指を外した状態で見るとこんな感じです。
平行に広がるのではなく、角度をつけて広がるようにしました。
器具から指輪が外れにくくするためであります(^^)
できれば、この状態で指が抜けたら最高~ 広げすぎを防げるので
実際に外す時にはこんな握り方をして、レバーを回して広げていきます。
今回の器具でよかった点は、、、
・女性でも簡単に鍛造の指輪を広げられること。
・リングの表面、内側のブランド刻印など、できるだけキズを付けずに広げられること。
・指輪の広げる加減を調整しやすい。レバーを回すだけなので広げすぎを防げる。
最後は材料もご紹介~ ぼくは日曜大工のお店でそろうもので製作します
アルミの板は工房内にあったもの。 ステンレスの板は東急ハンズで2個入りで350円くらい。
あとは太いネジで直径6mmのもの200円くらいかな。
一番高かったのは6.5mmのドリル、、、 800円くらい(^^;)
ステンレスの板は最初はこんな形状で、よく見かけますよね
こんな感じに作り直します。 ココの形状はこれからも改善していくと思います。
裏側です。 直径6mmの太いネジが彫刻台の穴に入るようにしてます。
ただ、穴のほうが6mm以上あるので、ネジにテープを巻いて対処しています。
そして、こんな手作り感 満載の器具ですが、いきなり役に立ちました
有名ブランドの鍛造の指輪、、、内側へのテンションの強さからカットも大変でしたが
カット後にヤットコで広げられなくアタフタ お客様、ほんとすいませんでしたm(_ _)m
そこで、ぶっつけ本番で使用しましたが、すんなり広げられました~
やるじゃん、自分~(^^) と自画自賛モードで締めくくる作り手さんブログでした・・・
さぁ、製作もどろう~
アトリエエッグではいろんなブランドの指輪のサイズ直しや修理をしてきました。
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