カルティエのサイズ直し
今日もブログ長いです~
なので、画像だけサラサラ見てもらえればと思います(^^)
今回は切断されたカルティエ結婚指輪のサイズ伸ばしと修理です
お問い合わせが来た際には最初はお断りしたんです (><)
カルティエのピンクゴールドのサイズ直しは厳しいと思ったので
そしてサイズ直しをしてくれるお店もあると思うし、消防署で切断する際に
どこでカットするのが良いかアドバイスをしていると、、、
エッグで修理&サイズ直しをやる流れに~~(^^;)
※ 今回のお客様は秋田県在住の方だったので消防署でカットされました。
切断された2箇所にサイズ伸ばしパーツを差し込み、サイズも合わせ、、、
そしてリング幅、リングの厚みをキープさせるのは僕にとっては難易度高いです
また強度面も心配でした。 リングが4パーツに分かれることになるので、、、
さて、まずはサイズ伸ばし用のパーツ作りです
こんな感じのピンクゴールドの角棒を用意して、、、
目標の#16.5号の丸みにします。 ピンクゴールドは硬いので大変でした、ハイ
そして、今回のサイズ直しでは初めのの試みを、、、
ピンクゴールドの丸線を食い込ませました
硬くて衝撃に強くないピンクゴールド、いつもの溶接(ロー付け)ではちょっと心配でした。
なので、強度を上げるため丸線を食い込ませることにしました。
両側に丸線を食い込ませます。
これで前後左右方向の強度は増すと思います。 ただサイズ直しの難易度は増します(><)
グレーバーマックスを使ってサイズ伸ばし用のパーツを押し込みます。
触った印象ではかなりガッチリしています
そしてパーツ同士の隙間がないように微調整をしました。 ココで仕上がり具合が決まります、、、
溶接(ロー付け)~
内側をギリギリまで削り取ります。 目標の#16.5号が出るか確認するためにです。
リング状にする前にパーツを小さく削るのは初めてです。。。
この手順でいいのか、迷いながらの作業でした(^^;)
サイズ伸ばし用パーツにも丸線を差し込みます。
長さが違うのは理由があってのことなんです(^^)
2度目の溶接(ロー付け)~ サクッと溶接している感じですが、、、
2度目の溶接前の位置合わせのための微調整は時間が掛かりました
サイズを合わせるためパーツを削って、リングの幅や厚みが変わらないように位置あわせ、、、
何度も確認しながらの作業です。。。
無事溶接が終わると、硫酸に浸けて、、、
表面の黒味を取って、ゴールドの色合いに
なんかピンクゴールドの見えませんが、実物はピンク色でした(^^)
差し込んだパーツの内側を削ってサイズ出しをします。
ピンクゴールドはバネ性のある硬さなので正確な真円はでないです。。。
なので強引に真円を出しても楕円に戻ってしまうんです
側面を整えていきます。 リングの幅が変わらないようにパーツのみを削っていきいます
表面をヤスリで整えていきます。
小キズを取りながら研磨していきます。 ここまで来るとちょっとホッとします
側面から見るとこんな感じ
ピンクゴールドのカルティエの結婚指輪(バレリーナ)のサイズ延ばしが仕上がりました~
上から見るとこんな感じ。 サイズ直し箇所は時計で言うと2時と10時くらいの位置かな、、、
サイズ直し箇所。
同じくサイズ直し箇所。
カルティエの刻印も残すことが出来ました
リングの内側、、、 刻印も残すことが出来ましたがパーツの色味が少し違いような、、、
YP135の右側が差し込んだパーツです。
画像では分かりますが、製作中マイクロスコープでも色味の違いは感じませんでした
もちろん肉眼では色味の違いを感じることは無理です。
そして、秋田のお客様宅へご郵送~
お客様にも喜んでもらえて 僕にとっても学ぶことが多いサイズ伸ばし&修理となりました。
修理はやる前に不安なのですがやりきった後には ほんとやりがいを感じるですよね~(^^)
さぁ~3月の後半戦、結婚指輪の製作に、修理にがんばりまっす
アトリエエッグではいろんなブランドの指輪のサイズ直しや修理をしてきました。
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