抜けなくなった
今回ご紹介は抜けなくなった指輪の切断と修理のお話
お客様より問い合わせの連絡があり、洗剤等でも抜けなくなってしまったとのこと
ということで、初めてのことだったのですが、ウチで切断することになりました。
↓ 指輪を安全に切断するための器具です。
どう使うかというと、、、
こんな感じに指を保護する箇所を指輪の下に滑り込ませます。
なので、安全に指輪をカットできます。
抜けなくなった際に糸を使って指輪を抜く方法もあるのですが、
痛いということで断念、そして10分くらいかけて指輪をカットしました。
無事カットできてよかったです。 そして、ここからサイズ伸ばしと修理になります。
リング正面はこんな感じです。
お客様のサイズを測ったところ#30番だったので、そこまでリングを広げます
差し込むパーツ、今回はコレを使用します。
そして、差し込んだパーツを溶接します。 およそ9mmのパーツを差し込みました
整えて、コレでサイズ伸ばしも終了~
と、思ったのですが、、、、 9mmのパーツということは9番UP?
通常9番UPというのはありえません なので指が腫れていた可能性が、、、
今頃気づいても遅いのですが、10日ほど経ってから再度サイズを測らしてもらいました。
やはり、サイズ27番。 指が腫れていたようです。
抜けなくなった指輪のカットは初めてだったので、こういうことが起こりえるんだなぁ
と思いました。。。
ということで、再度#30番⇒#27番へサイズ直しです
サイズ直しのやり直しにはなったけど、、、、
お客さまの指の状態が良くなっていたので安心しました~
以前、見たときは指輪の皮が剥けていて、痛々しかったんです
そして、整えました。 2回目のサイズ直しなので厚みが薄くならないように気をつけました。
溶接や薄めた硫酸などに浸したので、、、 こんな感じに白くなってしまいます。
なので、いぶすために薬品に浸します
すると、、、
真っ黒に
気持ちがいいくらい真っ黒になります(^^)
そして、表面を軽く研磨すると、、、 出来上がりです
一段落ちた部分は研磨できないので、黒いままになります。
いつものサイズ直しなら、綺麗に研磨をして小キズをとって綺麗にするのですが
今回はしていません この指輪は付いた傷もデザインの一部になっていくと思ったからです。
なので、サイズ直し部分だけ綺麗なのもおかしいので、、、、
周りと馴染むように小キズを逆につけてあります
リングの裏側の刻印もこんな感じで、凹み部分は黒くなっています。
そして、サイズも問題なく無事納品できました~
ふぅ~、終わった~、というのが正直な感想でした。。。
皆様もくれぐれもご注意ください。
それで製作に戻ります~
アトリエエッグでは抜けなくなったプラチナの結婚指輪のカットなどもしています。
その後、サイズ伸ばしと新品加工をしてお客さまにお渡ししました。
ブログでもご紹介しているので、よければご覧ください。
抜けなくなった結婚指輪を修理とサイズ直し 公開日:2016/09/23
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