サイズ直し
今日のご紹介はカルティエ ラブリング(ホワイトゴールド)のサイズ直し
いつか来ると思いました。。。
何度か問い合わせはあったのですが、リング一周にダイヤ付きだったので
技術的にウチでは厳しいということでお断りしていましたm(_ _)m
ウチには高価なレーザー溶接機ないので、ダイヤが近くにあると溶接が出来ないんです。
今回はダイヤなし だったのでお引き受けすることに
ラブリングを13.5番から19番へ、 左側の指輪を13番から17番へのサイズ伸ばしです。
内側の刻印を確認したところ、すでにかなり薄い、、、
サイズ直し後は刻印は消えます という了承をもらい、サイズ直しに突入
そして、そのほかにも問題が、、、
ラブリングは等間隔に柄は入っているのですが、一箇所サイズ伸ばしの箇所だけ
間隔が長くなってしまうんです。
またホワイトゴールドはブランドによって微妙に色合いが違うんです。。。
最後に、、、サイズ直しした箇所にロウ目という黒っぽいラインの跡が出てしまうんです
そちらも了承を頂き進めていきました。
もちろん 極力ロウ目が出ないように、そして同じような色合いのホワイトゴールドを
使ってサイズ直しをしていきます
まずは差し込むパーツを作成します。
ホワイトゴールドを一度溶かしてから固めて、そこから角棒を作って寸法出しをしていきます。
そして、パーツを出来たら溶接(ロー付け)します
・・・ って、画像を撮る余裕がないくらい、この工程が一番焦りました
サイズ5.5番UPということは5.5mmの長さのパーツを差し込むのです。
が、テンションが掛かっていてパーツが入らないし、入ってもはじき出されてしまい、、、
気分的には不安がマックス状態、、、 ホントに苦労しました (><)
無事に溶接が終わったら、厚みムラや幅ムラが出ないように慎重にヤスリ掛け
このころの不安からも開放されて、 こんな気分でサイズ直し中です(^^)
別の角度から見ると、、、
角も落としていきます。
研磨を進めていき、小キズを取りながら綺麗にしていきます
横から見ると、、、
そして、ようやく最終研磨の前まで
サイズ直し部分もいい感じに整えました
スコープで見るとロウ目の箇所が分かりますが、肉眼ではほとんど分からない状態です。
そして、最終仕上げへ~
バフ掛けをしてピカピカにしていきます
と、その前に元々の状態は、、、 こんな感じ
これがサイズ直しと新品加工でこんな感じに仕上がります
光沢が完全に復活してます(^^)/
別角度から
サイズ直し箇所も無事に仕上がりました。
磨いたばかりなので、照りがあり、ロー目や地金の色の違いも肉眼では分かりませんでした。
ただ、時間が経つと徐々に見えてくるのかなぁ、という心配はあります
サイズ直し部分を別角度から見ると、、、
リング内側の刻印もうっすら残っていたので、ホントに軽い研磨で刻印を残しました。
刻印以外の箇所はできるだけ綺麗に研磨しましたが、刻印の周りはキズが残っています。
今回のラブリングでのサイズ直しはプラス5.5番というのが厳しかったです、ホントに
1~2番サイズUPならホワイトゴールドの寸法出しした塊を差し込めばいいのですが
5.5番となると湾曲したリングに合うパーツが必要になってきます。
そのパーツを作るのにまだまだ時間が掛かるんですよね、、、 (^^;)
ただ、眠っていた結婚指輪がサイズ直しで身に付けられるようになるので
お客さまにも喜んでもらえるんです(^^) 作り手としては嬉しいものです
なので、まだまだ勉強して がんばらないと
最後にお知らせ、、、
最近、サイズのお直しのご相談が多いのですが、す、すいません。
ただ今、結婚指輪、オーダージュエリーの製作でドタバタ状態なのでサイズ直しは
ストップをしているんです。 よろしくお願いいたします m(_ _)m
さぁ~、今日は休日。。。。 でもエッグは年内納品の指輪の仕上げです~
※アトリエエッグの製作ブログでは、ラブリング(カルティエ)の変形直しなどもUPしています。
大きく変形してしまった指輪を少しづづ戻していく過程をブログに載せてみました。
ラブリング [ カルティエ ] の変形直し 公開日:2016/07/24
アトリエエッグではいろんなブランドの指輪のサイズ直しや修理をしてきました。
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