純金リングをリフォーム
12月も中旬、、、 忘年会シーズン突入ですね~
エッグも今週がピークです(^^) たくさん働いて、たくさん飲む
そんな何気ないことに幸せ感じる作り手さんなのでした、、、(^^)
さてさて、今回のご紹介はリフォームです
譲り受けた24K(純金)のリングを2本の18Kリングに作り直しました。
ただ24K(純金)というのは柔らかく、普段使いの指輪としては厳しいので強度を上げるため
品位を下げて18Kにしてからリング2本を製作することにしました。
リング幅は共に5mm幅、サイズは17号と13号です。
デザイン的にはシンプルな平打ちの形状にし、つや消しで仕上げました。
ということで、製作の流れを、、、
まずはお預かりした24K(純金)の印台リングです。
おぉ~、迫力があって年代物という感じですね(^^)
上の純金のリングを何個かにカットして、決められた割合の純銀と銅を混ぜます。
右が純銀、左が銅です 炎を当てて、溶かしながら混ぜていきます
シルバーと銅を混ぜてから18Kの角棒を作りました。
こうすることで必要な寸法の板材を製作できるからです。
色味も いつも使用する18Kの色だ~、とちょっと安心します
角棒から何度もローラーに掛けながら、板材が出来上がりました~
必要な厚みや幅、そして長さの板材を作るって、結構大変
その他、地金に割れなどができないかチェックしながら板材を製作していきます。
板材から徐々に丸めてリング状にしていきます。
加工硬化で徐々に硬くなってくるので、炎に当てて急冷、、、なましながら作業です
彫金工具を使いながら両端から丸めていきますが、、、
力がいる~、指が痛い~、と思いながら木槌に叩いていくのです
ようやく丸めてリング状にしました
ヒビや割れもなく、ホッとする(^^)/
両端をカットして、一度溶接(ロー付け)。
真円を出してから、もう一度カットして必要なサイズ出しをしていきます。
そこからヤスリ掛けしながら、形を整えて、、、
18Kの平打ちのリング2本、仕上がりました~
光沢のラインで表面の平らさが分かってもらえると思います(^^)
リングの厚みは1.7mmほどです。 厚みムラが出ないように丁寧に仕上げました。
普段はワックスで形を作って鋳造、そして研磨という流れで製作しています。
なので地金の塊からリングを製作するのはちょっとドキドキの作業でしたが
無事納品できて、お客様にも喜んでもらえて、嬉しかった~
譲り受けた指輪を再度作り直して使用する、、、いいなぁ~と思います。
そんなお手伝いをする仕事、いろいろ苦労もあるけどやりがいを感じる作り手さんです(^^)
最後に、、、 24K(純金)ってめったに触ることがないんです
なので、一部分だけ かるく新品仕上げをしてみました。
24Kは磨きが難しいと聞いていたので勉強のためにです。
画像で見ると光沢がありますが、やはり18Kとは違い 磨きにくかったです。
大型の磨き機のバフというのを使わず研磨して、最後にかるくバフ掛けしました
あっ もちろんお客様にはお見積もりの確認した後にですよ(^^;)
新品加工はほんとに少しだけ目減りしてしまうのです。
さぁ~、製作戻ります!! その前にご飯行こっ
(2019.12.26 追加分)
アトリエエッグではお手持ちの指輪を溶かして、再製作(リフォーム)もやっていますが、、、
ほとんどはお預かりした指輪を一度売却して新しい地金で新たに作り直すという形なんです。
理由はロー材など不純物のことやデザインの自由度が落ちてしまうためです
以前 製作した地金を溶かしてのリフォームを製作ブログでご紹介しています。 ぜひご覧ください(^^)
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使わなくなった2本の結婚指輪を溶接して1本にする 公開日:2013/12/09
アトリエエッグではリフォームやオーダージュエリーの数多く製作しています。
過去製作したものを一覧ページで見ることができるんで、ぜひご覧ください。
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