40年前の指輪
今回の修理はご依頼人のお母様のお気に入りの指輪を修理&サイズ直しです
40年以上前の指輪ということで、腕の厚みが薄くなり使わなくなったいうことです(><)
ただ、腕の付け替えは工賃が高くなってしまうので、指輪自体のお値段を考慮すると
どうしましょうか、とお尋ねしたところ、、、修理します との返答。
ということで、腕の付け替えとサイズを#12.5号から#9号へ 修理です
2本とも#9号へサイズ直しですが、白鳥の指輪は薄い箇所を付け替え
横から見るとこんな感じです
時計で言うと4時~5時のあたりが一番薄くて0.6mmほど、、、 薄いです(><)
他の箇所を測ってみて、、、0.9mm以下のところは付け替えることにしました。
18Kのパーツ作りです 普段からキャストの際に出る湯口という箇所を集めていて、、、
綺麗な18Kの地金なので、これを溶かしてリングのパーツを製作します。
バーナーで溶かして、左右からハンマーで叩いた状態。 最初のまん丸の時は撮り忘れ
さらにハンマーで叩いて、ローラーに掛けて、、、棒状にします
ここから必要な幅、厚み、長さになるようにローラーを掛け続けるのです
このときはドキドキです、失敗したら上の工程をもう一度やることになるので(^^;)
無事、寸法出しが終わり、リングの#9号に合うような丸みをつけます。
真っ黒だった18Kも希硫酸につけると、、、 ご覧のとおりきれいな色味が
ここからサイズ9号にぴったり合わせられるか心配でしたが、、、
パーツと指輪を置いてるみるといい感じです
パーツのほうが厚みがありすぎない?! と思われそうですが、、、
実際にロー付け(溶接)してから見ると、ほとんど同じ厚みなんです
パーツはリングの厚み+0.1mm~0.15mmで製作してあります
そして、リングのサイズも ほぼ#9号と一発で上手くいきました~(^^)/
表面に丸みをつけたり、幅を合わせたり、形を整えていきます。
ただし、厚みは薄くしないようにです
研磨していきます~
最終研磨の前の段階
ロー付け(溶接)した箇所も馴染んでいます(^^)
そして完成~
表面も軽く研磨をして、綺麗にしました。 深い凹みはそのままです
薄いところで厚みは0.9mmになるように腕を付け替えました。
うん、付け替え箇所も馴染んでると思う(^^)/
付け替えたパーツの色味と指輪の色味が合っているか、ちょっと心配でしたが、、、
今のところ問題なさそう。。。
ただ、時間の経過とともに色味の差が出る可能があります。。。
その際はもう一度研磨して、今と同じようにします
お母さまの大切な指輪を修復して、また付けられるように、、、 素敵だなぁ
素敵なクリスマスプレゼントになるりますね(^^)/
さぁ、週末です!! よい休日を~☆
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