50年前の指輪
50年前の指輪のサイズ直しのご依頼が来たのですが
#14から#8への-6番縮め、、、
メイン部分は正面に集中しているので、大丈夫だろうと思い、お引き受けしました。
デザインはこんな感じ、正面はオパールが留まっています。
かわいいデザインです ダイヤのカットも今とは違い、カット数だいぶ少ないです。
大きなキズや凹みはないですが、小キズは付いています。
また、腕に黒いラインが入っていますが、溶接した跡になります。
石枠の裏側はこんな感じに。
腕の側面にも黒いラインが入っているのでどんな形状のパーツを溶接したか分かります。
と、ここまでは勉強になるなぁ、、、と思い気軽に見ていたのですが
いざサイズ直しに取り掛かるとかなり焦りました
6番縮めということは6mmカットして繋げることになりますが、、、
えっ~~、地金が寄らない
腕が二股に分かれてるからか、テンションが掛かっていました。
その時になってこのサイズ直しはヤバい、、、
「50年前の指輪」という言葉がかなりの重しに。。。
あと1mmというところでほんとに地金が寄らなく、焦りました。。。
無理に地金を寄せようとしたら溶接部分にヒビはが入る?! とも思い
木槌使用不可にしてペンチと万力でゆっくりと時間掛けて、、、
何度も何度もルーペでチェックしながら、、、
ようやく地金を寄せることがきました~
そして、溶接~
途中の画像を撮ろうと思っていましたが、まったく忘れていました
というか、それどころではなかったですが、、、(^^;)
仕上がりはこんな感じに
研磨で幅や厚みができるだけ薄くならないように、今回は無理に傷や凹みを
追うのはやめて、ほどほどの仕上げでストップしてあります
石枠の裏側は綺麗に磨きました
真円はでていません。 できるだけ真円に持っていくというスタンスでサイズ直しです
爪なども軽く磨いて仕上げました。
全体を磨き上げるとうっすらピンク色が出てきたと思います。
50年前の仕上げた直後はこの色合いだったんですね~☆
また時間を掛けて、ゆっくりと黄土色になっていくと思います(^^)
無事納品できて本当によかったです。
Sさま、これからはコレクションではなく、大事に身に着けてくださいね
それでは仕事にもどります
(2019.1.7 追加分)
こちらの指輪は2年後に再度、ご対面しました!!
強引にサイズ直ししたので、ロー目やヒビが心配でしたが大丈夫でした~(^^)/
カルティエ トリニティ(3連リング)の修理と綺麗にする 公開日:2017/01/30
ブログで紹介してるのですが、、、 すいません、画像はないんです。。。
もっと昔の結婚指輪もサイズ直ししました!! 1946年に製作された結婚指輪です☆
70年前の結婚指輪のサイズ直し (2016/03/27 製作ブログ)
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