3連リング修理
いよいよ12月です ほんとに早い
そして、あっという間に年末になってしまうんですね~
さて、今回のご紹介はカルティエ3連リングの修理、、、
そして作り直しです。。。
持ち込まれたカルティエの3連リングは、、、
こんな感じ、、、 いつもとは別の指につけたところ外れなくなってしまったとのこと。
結局ニッパーで切ってしまったので、、、、
切り口もザックリの状態。。。 そして、切り口のすぐ横にはダイヤが留まってます
ダイヤも取れている状態でした。
まずはゆっくりと圧を加えて変形を直していきました。
今回は指輪自体にねじれ(タオルを絞ったような)がはいっていたので、
ヤットコでねじれをとりながら、リングの波打ってる状態を修正。
ピンクゴールドなのでとにかく硬い。。。
およそ変形がとれてきたところで、、、
ザックリの切り口を糸ノコで切り取って溶接できるようにしました。
ダイヤも一緒に切り取って、後で留め直すことを選択。
溶接
何とか真円を出すところまで持ってきました。 これでリングサイズが分かるので
どのくらいピンクゴールドを足せばよいのか分かります。
横から見ると、、、 こんな感じ。
そして、修理はココまでと判断しました。。。
変形の修理の際に強度的に弱い箇所に負担が掛かります。
このリングでいうとダイヤの留まってる箇所がそこになりますが、ダイヤの穴が
広がってしまったこと、厚みが元々薄いのですが、さらに薄くなったことで決めました。
想定していたので極力そうならないように修理していましたが、
これ以上追ってもよくはならないという判断です。
今回の修理ではこうなる可能性もあることをお客様に伝え、それでも良ければ
お引き受けしますよ、ということで修理と作り直しの2通りのお見積もりを出していました。
もちろん、作り直しの場合は修理にかかった工賃はご請求しません
カルティエさんや他のお店にもご相談してくださいね、とお伝えしていますが
それでもウチへ持ってきてもらえたので、アトリエエッグとしてできる範囲の対応を
していきます。
そしてココからは作り直し工程へ
鋳造あがり
リングを通して溶接
他の2本にはダイヤが留まってるため、水につけながらの溶接になります。
指輪の裏側を整えて、サイズが出ているか確認します。
内側の次はリング側面を整えていきます。
そして、表面を整えて、、、 ちょうどピンクゴールドの正面部分がサイズ直し部分。
元の指輪からダイヤを外して、留め直しです。
一個無くなっていたダイヤは補充して留めました。
最後に磨き~
そして、完成~
ホワイトゴールドとイエローゴールドの指輪も軽く研磨。
ダイヤの近くと深いキズはほどほどの仕上げで止めてあります。
こういった修理はお店や工房によって、対応の仕方が違うので難しいです。。。
結婚指輪といった永く身に付ける物の修理は購入したお店や修理を受けてくれる
工房さんなど、何箇所かに尋ねて依頼することをお勧めします
それでは仕事に戻ります~
(2020.1.4 追加分)
また他のお客様で今回の3連リングのサイズ伸ばしをブログでUPしています。
3連リングのサイズ伸ばしは全部のリングを直さないいけないので大変です(><)
カルティエ 3連リング サイズ伸ばし(+2号) (2017.6.26 製作ブログ)
アトリエエッグではいろんなブランドの指輪のサイズ直しや修理をしてきました。
ホームページで一覧でご覧になれます。 ぜひご覧ください☆
<< ジュエリーの修理 指輪のサイズ直し の 一覧ページ >>
<<トップページに戻る>>
- コメント (0)
-
コメント